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性行為感染症

Q1.性行為感染症って何?

性行為感染症とは、性行為によってうつる病気のすべてのことをさします。
よく知られている感染症としては、HIV感染や淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎などがあります。その他には梅毒やヘルペス、尖圭コンジローム、疥癬、毛じらみ、肝炎などがあります。

Q2.感染の原因は?

感染の原因は、名前にもあるように性行為によりうつります。
一般の人がどこまでを性行為と考えているのかは、診療をしていると時々わからないことがありますが、男性または女性のどちらかの性器が相手の体と接触する場合は性行為と考えてもらうといいかなと思います。
上記のように考えてもらえば、普通のsex以外のoral sexもanal sexも性行為になります。当然oral sexで性行為感染症はうつり、現在風俗店からの感染で多いのはoral sexによるものです。

Q3.症状は?

症状は病気によってそれぞれ違います。
比較的わかりやすいのは尿道炎ですが、これは排尿時の痛みや不快感。時には尿道から膿がでることもあります。淋病では比較的症状が早く、強くでますが、クラミジアでは症状の軽い人もいます。
また、ごくまれだとは思いますがパートナーにクラミジアが見つかったために、症状はないのに調べてみたらクラミジアが見つかる人もいるようです。(以前は教科書的には感染があれば症状のない尿道炎はないことになっていましたが、そうでない人もいるので、心配な人は検査をおすすめいたします)
その他、毛じらみや疥癬ではかゆみですし、ヘルペスでは水疱をともなった皮疹で痛みをともないます。肝炎やHIV感染などは、症状がでないこともあります。

Q4.治療は?

治療も当然病気によって異なります。
尿道炎は基本的に抗生剤による治療ですが、最近は薬が効かないクラミジアや淋菌が増加していて問題になっています。
これは、患者様のほうに問題があることも多いのですが・・例えば症状が落ち着いたから、薬を治療終了と言われるまできちんと内服しないためや、飲み忘れることが多くて中途半端になったりすることが、原因です。ただし、泌尿器科でない先生が、昔使われていた薬を検査もあまりしないで投与していることもあり、いずれにしても中途半端な治療が薬に効かない菌を増やしているのは確かなことです。
どんな治療もきちんと終了するまで治療をするようにしましょう。